私の息子寛太朗は2008年春に、30w2dの早産で、1008gという小さな体に、たくさんの病気を持って生まれました。 半年間NICUでお世話になり、その後は在宅看護をしながら自宅で過ごしていました。
たくさんの病気と闘いながらも体調は安定していた2009年秋、突然の高熱。原因不明の発熱からたった6時間で天使になってしまいました。
自分に起きていることが全く理解出来ませんでした。なぜ我が子が死んでしまったのか…。会いたい、抱きしめたいのに、たった一目見ることすら叶わない現実に、毎日涙が止まらず、心が潰れてしまいそうでした。
そんな時に出逢ったのがポッシュ・シゴーニュさんのメモリアルベアでした。
HPを見て、2009年限定のベアのお顔が寛太朗にとてもよく似ていたので、即決しました。
我が家にかんちゃんベアがやってきたのは、寛太朗が天使になって3か月経った頃でした。話しかけたり、抱きしめたりする存在が出来たことで、心が癒されました。
お出かけする時はいつでも一緒です。 寛太朗の供養の為の四国八十八箇所を巡るお遍路はかんちゃんベアも一緒に結願し、ディズニーランドにも、ハワイにも行きました。 毎日一緒に眠り、たくさん抱きしめ、色々なところにお出かけし、今ではかけがえのない存在です。長い年月共に生きると、笑ったり、喜んだり、怒ったりと、不思議と表情があるように感じることがあります。
かんちゃんベアを通し、素敵なご縁があったり、天使ちゃんのベアのお友だちもたくさん出来ました。
ベアを作ることに対し、天使ちゃんの代わりではない、依存してしまう、などと反対されたりする天使ママもいるかもしれませんが、私はベアの存在がどれだけ心のケアになるかを身をもって感じているので、天使ちゃんのベアを作りたいと思っている天使ママには、作ることをお勧めしたいです。
これからの人生も、心の寛太朗と、かんちゃんベアと共に、ニコニコ笑顔でキラキラ輝いて生きていきます。