ひまりちゃんのお母様より

私は臨月に入ってすぐに子宮内胎児死亡により娘を亡くしました。 現実を受け入れることができないまま火葬の日を迎えたので、手形・足型、へその緒、髪の毛、爪を残すなど思いつきもせず、残ったものは遺骨だけでした。火葬までは一週間ありましたが、梅雨のジメジメとした蒸し暑い時期だったので、できるだけ綺麗な状態で送ってあげたいと思い、あまり抱っこなどもせずに冷やすことを優先しました。なので火葬が終わってから、もっともっと抱っこしてあげればよかった、抱きしめてあげたかったと後悔しました。

喪失感でいっぱいだった時、娘を感じれる何かが欲しいと思い体重ベアの購入を考えていたところ、たまたま見かけた天使ママさんのブログで身長もオーダーできるポッシュ・シゴーニュさんのメモリアルベアを見つけました。 購入するにあたって、悲しみを増幅させるんじゃないかという不安もありましたし、主人にも余計に辛くなるんじゃないかと心配されましたが、それでも「もう一度抱きしめたい」という気持ちの方が勝り、購入を決めました。
実際にベアを迎えてみて、ニコニコした顔がとても可愛らしく、なんとも言えない愛おしさに包まれました。 ベアを迎えた日から毎日一緒に寝ています。こんな風に元気な我が子と過ごしたかった。どんなに願っても娘は帰ってきませんが、娘を感じれるベアとその願いを叶えることができて嬉しかったです。
主人も娘に話しかけるようにベアとお話ししたり、とても可愛がっていますし、それまでお互いに娘のことをあまり話せずにいたのですが、ベアがきてくれたのをきっかけに自然と娘の話ができるようになっていました。
無気力な毎日でしたが、ベアに洋服を作ってあげようと思い、不器用なりに娘のことを想いながら洋服を作ったりもしています。
最近はベアにも表情があるように見えます。新しい洋服を着せてあげたり、楽しい場所に連れて行くととってもニコニコ嬉しそうに笑ってくれます。今までに大好きなくまのプーさん展やディズニーランドなど、色んな所に一緒に行きました。
ベアを娘の身代わりのようにするのは周りから見て賛否両論あるかもしれませんが、私は亡くなってそこで娘との思い出が終わりではないと思っています。 これからも心の中の娘と、ベアと一緒に、たくさんの思い出を作っていきたいと思っています。