30th Anniversary MOVE! ×Story
Sekine Familiy Story
せきね様ご家族の物語
破れた足裏の治療のため、「ベアの病院」に入院した愛くんのメモリアルベア。18年目の里帰りです。
ベアの入院中、「このベアは、息子と一緒に世界を旅したベアなんですよ」と、お母様から愛くんとメモリアルベアのエピソードを伺いました。
海を渡った愛君とベアのお話や、治療をして退院した後のご家族の様子などお話しいただきました。

お子様をご出産された際はどのようなお気持ちでしたか?
月夜にウミガメが涙を流しながら一人静かに産むように、私は子の鼓動だけを聴きながら息を合わせて出産したかったんですね。
砂浜でそれは叶わなくても、強烈なライトの下、人間を切ったりする手術台の上で生命の誕生はどこか違うと、うぶごえに似合わない感じを持っていました。
静かなお腹の羊水の中にいた子が、陣痛が襲ってきて外に出される時、苦しみの先に母と巡り合うはずが、ガチャガチャいう器具を持った人がたくさん待ち構えていたら?目だけがギロギロと目立つ大勢のマスクをした人に囲まれたら?さぞや恐ろしいだろうと、思っていたんですね。
母ではない大勢の知らない人の手から手へと渡され、置かれたり測られたり大声が飛び、あぁなんて怖いだろうかと。
迎える子をびっくりさせない静かなお産が良いーそれは母になる私の最初の希望でした。
それで第一子(愛くん)の出産にはほの暗い部屋、水の中、静かに。助産師さんと主人の手を借りて水中出産をしました。ウミガメになったように。
暗闇から泳ぐように出てきた赤ちゃんは、母の私に一番最初に抱かれました。私の元に、初めて来た生命の誕生でした。
二人目(優ちゃん)では陸に上がりました。リクガメでしょうか笑。手術台ではなく良い匂いのする自然の畳の上で。
私と第二子を繋いだ臍の緒は、長男が切りました。誕生です。パパと愛くんと私、出産旅行のようにして、優ちゃんをこの世に迎えました。
三人目(ネネちゃん)。女の子のようでした。もう私には二人の子供が居りましたから、ここで初めて病院で産むことに意味が出ました。何かあった時、医療行為のすぐに出来る病院は、すでにいる二人の子のためにも、生まれてくる3人目の子のためにも必要な、母の準備だと自然と思えたからです。
3人とも安産のうちにこの世に出てくることができました。
「おかげさまで」という言葉がこういうことなのだと、初めて深く深く感じ、目には見えない取り計らいに感謝しました。よく覚えています。
ベアが届いて実際に抱っこした時に感じられたことをお聞かせください。
よく来たね!頑張ったね!
見てこの子、こんなにかわいいよ!
「ほら」
「ほんとだ!」
この、「ほら」・「ほんとだ!」をこの先もずっとずーっと続けていくと思います
メモリアルベアとの思い出をぜひお聞かせください
息子は生まれた時から、毎晩一緒に眠ったり、遊んだり、お話ししたりと、メモリアルベアと共に育ってきました。
中学生の時、単身でアメリカとカナダへ留学する際も、ベアをブランケットにそっと包み、トランクに入れて旅立ちました。
教科書や洋服の中にきちんと収められたベアを見た時は、こんなにも大切にしてくれているのかと、嬉しいような、少し切ないような気持ちになったことを今でも覚えています。
本人に聞くと、ベアを置いていくことなど考えもしなかったそうで、「さあ、行こうね」と、ごく自然にトランクに入れたのだと話してくれました。

海外では、生まれた時の身長と体重で作られた、自分自身の分身のようなベアだと紹介すると、現地の方々がとても驚き、たくさん声をかけてくださいました。
ベアがきっかけで友達ができたり、ホームステイ先の先生が会いに来てくださったり、学校の授業で紹介してくださったり。
ベアは、海外の方々と息子をつなぐ架け橋にもなってくれました。

12歳で親元を離れ、心細い時もあったと思いますが、ベアがそばにいてくれたことで、たくさん癒やされ、励まされていたのではないかと思います。
18歳になった今も、息子はベアを枕元に置き、話しかけながら大切にしています。

下の息子と娘も、それぞれのベアを大切にしてくれています。
そして私たち夫婦にとっても、三兄弟のベアたちは特別な存在です。
ベアを見るたびに、子どもたちが生まれてきてくれた日のことを思い出します。
慌ただしい毎日の中で、子どもたちはあっという間に大きくなりましたが、ベアたちはいつも、あの日のままの大きさで私たちの子育てを見守ってくれていました。
時が経つにつれ、メモリアルベアを作って本当によかったと、しみじみ感じています。
これからも子どもたちにとって心の支えとなり、家族の思い出をつないでくれる存在であってほしいと願っています。
「ベアの病院」をご利用頂きましたが、どのような想いでお送り頂いたのでしょうか。
2006年に生まれた長男のために作ったメモリアルベア。
長年一緒に過ごすうちに、手のひらの生地が薄くなり、破れてしまったため、入院させることにしました。
ベアが無事に到着したと知ると、まずはひと安心。
治療前には「いい子にがんばってねー! 」と声をかけ、家族みんなで帰りを待っていました。
当時19歳になっていた息子は、これから迎える受験の合否発表も、ベアと一緒に見に行って記念撮影したかったなぁ!などと申しておりました。間に合えばそうしよう、間に合わなかったら「ベア入院中」「一人旅中」という札でもたてるかなと、笑いつつ勉強に励んでいました。
無事に治療を終え、退院の知らせが届いたときには、ご家族皆様で大喜び。
「帰っといで!」「到着待ってるよ!」と、再会を心待ちにしていました。

「ベアの病院」の退院後、ご家族様の様子はいかがでしたか?
ベアが無事に戻り、みんなで退院祝いの夕飯パーティーをしてお迎えしました!
届いた箱を開けると、退院ルームの室内装飾があまりにも可愛くて感動! これなら一人旅も寂しくなかったでしょうね。
我が家には犬1匹、猫5匹がおりますが、ベアが退院ルームから出て、みんなに入院中のお話をしてくれる横で、猫たちは退院ルームに興味津々。
その夜から、猫たちがかわるがわる気持ちよさそうにおねんねするようになりました。

ベアを作った時、生まれたばかりだった息子を一緒に抱っこして、大切にしてもらっているような、幸せな気持ちになりました。
修理だけでなく、細やかなご配慮や手仕事に込められた優しい想いまで感じることができ、本当に感謝しています。
退院したベアには「また一緒だね、おかえり!」「わぁ!きれいに治ったー!!もう痛くないね!」と声をかけました。
これからも一緒に世界中、連れて行ってあげたいです。
痛かったお手てを治してくださり、本当にありがとうございました。

メモリアルベアは、発売30周年を迎え、こんな風に皆様とつながっていることに感謝しています。
これから30年後、ご家族の皆様や世界は、どのようになっているでしょうか?
親子の愛、縁は永遠に変わりませんから、今日がそのまま未来だろうなと思っています。
人は今日を存分に生きることで未来を生きているのだと思います。
30年後も、300年後も、3000年後もそうだと思います。

愛くんのメモリアルベアくんは、ベアの病院で破れた手足のフェルトを治療して、退院しました。
その後に頂いた、愛くんと、元気になったベアくんのツーショット。Poche Cigogne 社内のみんなで「うれしい!」と感動しました。
お二人の海外生活と、ご家族様のご様子をお伺いして、せきね様ご家族に愛されているメモリアルベアの様子が伝わり、感謝の気持ちでいっぱいです。
「ぜひ30周年にご紹介させていただきたい」と、改めてメモリアルベアをお仕立てした時のお話、愛くんとベアの旅、里帰り入院のご家族のご様子などを聞かせて頂きました。愛に溢れたご家族にメモリアルベアを大事にしていただき、胸がいっぱいです。
「親子の愛、縁は永遠に変わりませんから、今日がそのまま未来だろうなと思っています」
30年後も、300年後も、3000年後も。時代が変わっても、親子の愛や、生まれてきてくれた喜びは変わらない。せきね様のお話を通して、メモリアルベアが伝えていけるものの大切さを、改めて感じました。
この度は、メモリアルベアに込められた深い想いと、ご家族のかけがえのないお話をお聞かせいただき、本当にありがとうございました。
Poche Cigogne 一同



